所沢駅東口から徒歩5分の教会。毎週日曜日10時半〜礼拝。

2019年3月のメッセージ（仕事とメンタルヘルス）

　私がサラリーマンだった時、同じ部署にＡ君がいました。ある時上司から出口の見えない別の仕事が飛び込んできました。Ａ君はまじめな性格だったので、その仕事に一生懸命に取り組みました。しかしその仕事はいろいろな利害が絡んでいたので、まじめさだけでは乗り越えられない仕事でした。上司から「どうなっているんだ」とのチェックが入るたびに、Ａ君の表情が曇っていきました。そしてある日会社に電話がかかってきました。「今日は体調が悪いので休みます」との電話でした。それ以来長期にわたってA君は再び会社に出勤できなくなりました。

　私はその時、部署のメンタルヘルスを取りまとめる係だったので、会社の産業医に相談しました。するとその産業医は、A君が以前にも体調を崩したこと、半分はＡ君自身の未熟さが原因であることを説明してくれました。メンタル的に体調を崩したことに対して、その原因が本人の未熟さにあるとはどういう意味だろうか？と考え込んでしまいました。するとその産業医は別れ際に言いました。「君もあの上司には気をつけろよ。うまくやれよ」と。

　「うまくやれよ」と言われてもできない多くのサラリーマンがいます。そのようなサラリーマンにかける言葉は、「心配するな。大丈夫だから。」では済まされません。もっと心の奥底に届く言葉が必要であることを痛感しました。今牧師になって思うことは、現場でメンタル的に苦しんでいるサラリーマンに、主イエス・キリストという神様を知っていただきたいということです。上司から圧力をかけられ、同僚にも相談することができず、産業医からも厳しい言葉をかけられるとするならば、人間という横のラインに救いを求めることは難しいかもしれません。主イエス・キリストという神様は聖書の中で語りました。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」と。あなたを生かし、あなたをいつも見守っておられる主イエス・キリストという神様は、必ずあなたの心の奥底の声を聞いて、それに応えてくださいます。