最近60歳で定年を迎え、そのまま退職して働かなくなるという人は少なくなっているようです。
年金の支給年齢がどんどん引き上げられていけば、年金が支給される年齢までは働かなければならないというやむを得ない理由もあるでしょう。
しかし退職して仕事をやめてみると初めて気づきますが、毎日家から職場に行き、仕事を終えて家に帰ってくるというサイクルがいかに人間にとってリズムのある生活であるのかがわかります。
私たちにはそれぞれに与えられている異なった能力があります。
その能力が生かされた仕事に巡り合うならば、多少は苦しくてもそれを超えた充実感をもって仕事をすることができるでしょう。
しかもボランティアとは違って、その成果に対する報酬を受け取ることができます。その報酬で自分の能力をさらに磨きながら仕事を続けていく。
60歳で定年を迎えても、このような新しい仕事のサイクルを見つけることができるならば、70歳でも元気な体で働き続けることができるでしょう。
年金が支給されるまでのつなぎの仕事ではなく、もっと能動的な気分で働き続けることができるのではないでしょうか。
人間を創造された神様は言われました。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。
海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」と。私たちに素晴らしい能力を与えてくださった神様は、私たち人間に地の生き物や産物を上手に用いる能力をくださいました。
この神様からの使命を覚える時、私たちの仕事もまた、30歳であろうと、60歳であろうと、70歳であっても、それぞれの年齢で輝く仕事ができるのではないでしょうか。