わたしたちが仕事をするとき、その仕事が難しければ難しいほど、できない理由を探したくなります。
たとえば明日までにお客様にプレゼンテーションの資料を作って、届けなければならないという状況が発生します。
しかしいくつもの仕事を抱えている場合、物理的に困難となります。手段は二つです。
一つはもっともらしいできない理由によって期限を延ばしてもらうという手段です。
そしてもう一つは、どうしたら明日までにお客様に資料を届けることができるかを考えるという手段です。
もしお客様が二つの会社に同様の要求を出していたならば、できない理由によって期限を延ばしてもらうことは会社にとって損失になる可能性があります。
どうしたら目的を達成できるのか、このことを考え抜くことが重要となります。
聖書にはギデオンという人が登場します。彼は敵であるミディアン人を恐れて、樽に隠れながら麦を打つ仕事をしていました。
そのとき神からの天使がギデオンに現れて言いました。「勇者よ、主はあなたと共におられます」と。
神は敵であるミディアン人と戦うためにギデオンを隊長として選び出したのです。しかしギデオンは天使に答えました。
「わたしの部族は最も貧弱な部族です。そしてわたしは家族の中で一番年下のものです」と。
彼はできない理由を並べました。しかしギデオンと共におられた神は、わずか三百人の兵士を用いてギデオンの軍隊を構成し、
数えきれないほどのミディアン人の軍隊に勝利をもたらしたのでした。
全能の神を信じ、その神がわたしたちと共にいてくださることを信じるとき、わたしたちにはできない理由ではなく、できる理由が示され、
困難な課題を乗り越えることができるのです。