所沢駅東口から徒歩5分の教会。毎週日曜日10時半〜礼拝。

2021年8月のメッセージ（隠そうとする心）

　 ここ数年、わたしたちの住んでいる社会が息苦しく感じられます。その背後には社会を成り立たせている規則や法律が捻じ曲げられている数々の現実があるのだと思います。
会社組織が誤った判断をしたために、社会的な責任を問われてもそれを何とか隠そうとする力が働きます。
会社のような組織であれば社会からの圧力によって、最終的に責任を取らなければならないという結果になります。
しかし国家という組織が誤った判断をした場合には、それがともすると闇に葬られるという事例があとを絶ちません。
このような事例が増えれば増えるほど、会社組織の中で一生懸命に真実を追求しようとしているまじめな一人ひとりの真実に対する思いが薄れてくるのだと思います。

社会の息苦しさはこのようなところに原因があるのかもしれません。
そのような社会の中で悩んでいる人たちに、聖書はキリストの言葉を語っています。
「施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる」と。
人から喜ばれる施しという行為をするときは、右の手でそれを行ったならば、左の手に知らせてはいけない。つまり、人から喜ばれることは、人目につかないように行いなさいと言われます。
なぜならば、隠れたことも含めてすべてのことを見ておられる神が、「よくやったね」とねぎらってくださるからです。

　良いことも悪いこともすべて見ておられる神がいることを知っているならば、真実を隠そうとすることが大きな罪であることを教えられるのです。
このキリストという神の存在を信じて生きる時、わたしたちは真実を明らかにする者へと変えられるのです。