最近の日本は、真相を究明する力が極端に落ちているような気がします。マインドコントロールによって、
どこまでも多額の献金を献げ続ける信者の家族が、破産してしまうという旧統一教会の問題を、なかなか解決できません。
また今も裁判が続けられていますが、財務局の職員の自殺の原因と言われている文書改ざんの問題についても、
実際には何が起こっていたのかが今も闇の中にあります。
一つひとつの問題について、社会全体が真相究明から遠ざかり続けるならば、日本という国自体の世界における信頼度が大きく後退するのではないかと心配します。
ではなぜ私たちの社会は、真相を究明する力が弱くなっているのでしょうか。それは真実と嘘を識別する基準が不明確だからです。
立派な法律があっても、真実とは何かという基準がなければ、いくらでも法律を拡大解釈して、時流にあった適用の仕方をしてしまうからです。
今の日本の社会の真実の基準は、世論調査の結果なのでしょうか。そのように思ってしまうほど、私たちの社会の真実についての基準はあいまいになっています。
そのような日本の社会に、聖書は十戒という十の神の言葉を語りかけています。
その九番目の言葉は、「隣人に関して偽証してはならない」です。神は私たち人間を創造されました。
そして私たち一人ひとりをかけがえのない存在として愛しておられます。ですから、神が愛しておられる隣人に対して嘘を言うということは、隣人の尊厳を著しくおとしめることになるのです。
隣人だけを見ているならば、私たちの基準は徐々にあいまいになっていくでしょう。
しかし、私たちを創造された絶対者である神を見すえるならば、神が定められた十戒の言葉の基準に立ち続けることができるのです。
聖書をとおして、決してぶれることのない神の言葉に耳を傾けてください。