ウクライナやパレスチナばかりではなく、世界の各地で紛争が絶えません。そしてたくさんの人々が戦争で命を落としています。
あまりにもたくさんの人々が亡くなっているので、ニュースで報道される死者の数の意味が、時々分からなくなってしまうほどです。
どうして世の中から戦争がなくならないのだろうか?と考えるとき、しばしば自分の心の状態に思いをはせます。
自分の一週間の心の状態を振り返ってみるとき、実に様々な思いが起こっては消えていることに気づきます。
たとえば隣人との会話に傷つき、その隣人を悪者にして、その隣人が謝って来るまでは赦さないという心が膨れ上がってきます。
そうすると自分の心から平和が消えていることに気づきます。平和が消えた心はさらに悪い方向へと向かいます。
一向に謝ってこない隣人への憎しみの感情が湧いてきます。この感情が大きくなってくると、その隣人がうとましくなってきます。
そのときふと思うのです。自分のこのような心をもった人々が集まって来るその先に、戦争があるのかもしれないと。
そのような私たちにキリストは聖書を通して語っています。「平和を実現する人は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」と。
十字架の上で私たちの罪を償ってくださったキリストに心を向けるとき、私たちの心には変わりやすい人間の平和ではなく、変わることのない神の平和が実現されるのです。