毎年2月になると多くの人が確定申告をして、多く納め過ぎた税金が戻るのか、あるいはさらに税金を納めなければならないのかが判断されます。
しかし政治家の中にはそんな人々の一喜一憂とは無関係な人たちがいるのを目にする時、大きな矛盾を感じます。
そうであるならば、自分も税金を納めるのをやめておこうと考える人たちも出て来るでしょう。
しかしそのように行動するならば、社会の秩序はより大きく乱れてしまいます。
イエス・キリストは、神に献金するのとローマ皇帝に税金を納めるのとどちらが大切ですか?と質問した人に答えました。
この人はキリストを罠にかけようとして質問をしたのです。もしキリストが神に献金することが大切ですと答えたならば、国家を軽視する者として訴えようとしていました。
他方で、もしキリストがローマ帝国に税金を納めることが大切ですと答えるならば、「あなたは宗教家として大したことはないですね」とのレッテルを貼ろうとしていたのです。
しかしキリストは答えました。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と。一人ひとりを愛して守ってくださる神に感謝の献金をするのは喜ばしいことです。
しかし社会秩序を守っている国家がそれを実践するために必要な税金はやはり納めなければならないでしょう。
何故ならばすべてを支配しておられる神が、国家の政治家をも立てて秩序を守るために用いておられるからです。
どのような状況にあっても、キリストは語ります。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい」と。