ある金持ちの議員がいました。彼は神を信じるためには何をしたら良いのですか?とイエス・キリストに質問しました。
キリストは答えます。「姦淫するな、殺すな、盗むな、偽証するな、父母を敬え」という掟を守りなさい。
そうすれば神を信じることができますと。議員はキリストに答えます。その掟なら子供のころから守っていますと。
するとキリストは答えました。一つだけ欠けているものがある。持っているものをすべて売り払い、貧しい人に分けてやりなさい。
そしてわたしに従いなさいと。金持ちの議員は、自分が持っているものを捨てることができないので、非常に悲しみました。
これを見たキリストは弟子たちに言いました。財産のある者が神の国に入るのは、なんと難しいことか。
金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しいと。これを聞いた弟子たちは驚いて言いました。
それでは、だれが救われるのだろうかと。金持ちが神を信じることよりも、らくだが針の穴を通る方が優しい。
言い換えれば、金持ちが神を信じることは、人間の力では不可能だと言われたのです。しかし続けてキリストは言いました。
人間にはできないことも、神にはできると。
持っているものを捨てて、神を信じることは人間にはできません。しかし、神がその人の心を動かしてくださるときには、それができるのです。
だれが救われるのですか?と質問しているその時にも、キリストは救われようとしているその人に近づいて、その人に信じる心を与えてくださるのです。
キリストは今もあなたの心を変えて神を信じる人にしようとしておられます。