私たちは何のために働いているのでしょうか。自分の能力を生かすため、生活の糧を得るため、お金持ちになるため等など、様々な目的があります。そのような働きの中で一つの重要な決め事は「納期」ということです。社内の報告書を作成するにも納期があり、お客様への提案をするにも「納期」があります。「納期」があるからこそ、仕事の秩序や生産性が維持できるのかもしれません。
しかしこの納期に追われるようになると、今度は時間内で仕事ができなくなり、残業しなければならなくなります。段々と残業時間が増えてくると、自分の仕事の生産性が低いのか、それとも納期に追われる仕事の種類や量が多すぎるのかが判定できなくなります。やがてサービス残業が日常化します。そうなると本来楽しいはずだった仕事が、苦しみとなってきます。
聖書は語ります。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」と。天地を創造された神様の人間に対する「文化を発展させよ」との命令は、どこまでもポジティブです。しかし人間の仕事は、ポジティブな動機から始まったにもかかわらず、なぜネガティブな結末で終わることが少なくないのでしょうか。忙しい現代社会だからこそ、変わることのない神様の言葉を基準にして、仕事をする意味があるのではないでしょうか。