私たちの心の中には毎日いろいろなことが思い浮かんできます。勉強のことや部活のことや友達のことなどです。良いこともあれば悪いこともあります。時には悪いことが心を支配してしまうこともあります。自分の力で悪い思いを忘れようとしても、忘れることができません。一時的に忘れたとしても、また心の中にわきあがってきます。それは憎しみであったり、怒りであったり、ねたみであったりします。どうしたらこのようなやっかいな思いを取り去ることができるのでしょうか。
聖書には、イエス様という神様が洗礼を受ける場面が出てきます。洗礼とは聞きなれない言葉かもしれませんが、水で汚れを落とすようにして、わたしたちの心にある悪い思いを洗い流してもらうことです。でも心の中の悪い思いを、どうやって水で洗い流すことができるのですか?普通に考えるとそんなことはできません。
でもイエス様という神様は、私たちの心にある悪い思いをすべて引き受けてくださる神様です。十字架にかかって死ぬことにより、私たちの心にある悪い思いをすべてつぐなってくださいました。私たちはこのイエス様に「私の心にある悪い思いをすべて引き受けてください」と心からお祈りする時、私たちの心の悪い思いは、汚れが水で洗い流されるようにして、取り去られるのです。洗礼とはそのことの見えるしるしです。