18年という長い年月にわたって腰が曲がって伸ばすことのできない病気の女性がいました。イエス様はその女性に近づき「婦人よ、病気は治った」と言いました。するとたちどころにその女性の腰がまっすぐに伸び、「神様は素晴らしい」と言って神様を賛美しました。しかしユダヤ人の会堂管理者が言いました。今日は安息日です。安息日に仕事をしてはいけません。なぜならば神様は、安息日には休みなさいと命じておられるからです。会堂管理者は安息日に病気の女性をいやしたイエス様に対してそれを、仕事をしたことと見なし、神様のご命令に違反していると言って非難したのです。
これに対してイエス様は会堂管理者に言いました。あなたがたは安息日に飼い葉桶から、牛やロバの綱を解いて水を飲ませに連れて行くではないか。あなたがたは、家畜の命をつなぐために家畜の綱を解くではないか。自分たちで綱を解くことは仕事には当たらないと決めて、安息日に牛やロバの綱を解いているではないか。もしそうであるならば、18年も病気で苦しんでいる、牛やロバよりはるかに価値の高いこの女性が病気から解かれるようにしていやされたことが、どうして安息日に仕事をしたことになるのか。イエス様は、人間が決めた決め事ではなく、神様は人間をどのように見ておられるのかをよく考えなさいと言われたのです。