子供の育児をしながら働く必要がある場合には、働く場所を変えるという転勤は難しいでしょう。
会社によってはその職種をあきらめなければならないかもしれません。
更には親の介護をしなければならなくなると、仕事をやめなければならない場合もあります。
働き方に柔軟性のなかった時代には、多くの人々がその能力を生かすことができないケースがありました。
もっと働き方が柔軟になり、限られた時間でもその人の能力を生かして働くことができれば、日本の生産性はもっと上がるのではないだろうかと思います。
一方でそのような働き方の制約がないにもかかわらず、たとえば転勤がいやだからこの職種は選ばないという人もいます。
家族構成によって転勤に大きな制約が出てくることもありますが、転勤は一つのチャンスでもあります。
自分が行ったことのない場所で、会ったことのない人たちと仕事をするのはハードルが高いかもしれません。
しかし実際に飛び込んでみると新しい発見があったり、新しい出会いがあったりと、自分の仕事の幅が広がっていくのも事実です。
旧約聖書にはアブラハムという人が登場します。彼はメソポタミアに住んでいましたが、
神様から召し出されて遠いカナンという国にやってきました。たくさんの苦労を重ねながらアブラハムはたくさんの人々と出会い、
神様からの使命を果たすことができました。私たちは自分一人で仕事をしているのではありません。
まだ会ったことのない多くの仲間たちと新しい仕事をするという希望も持っているのです。
神様があなたと共にいて、あなたを召し出してくださるならば、転勤もまた大きなチャンスとして神様は用いてくださいます。
聖書は語ります。「信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出ていくように召し出されると、
これに服従し、行先も知らずに出発したのです」と。あなたと共にいてあなたを召し出してくださる神様がついています。そのことを信じて仕事をしてください。