ある夜パウロは多くの会衆にイエス様のお話しをしていました。一人の青年が窓に腰かけてパウロの話を聞いていました。
しかしパウロの話が長々と続いたので、居眠りをした青年は三階の窓から下に落ちてしまいました。
慌てたパウロたちは下に降りていき青年を起こしましたが、彼は死んでいました。
パウロは死んだ青年の上にかがみ込み、抱きかかえて祈りました。しばらくするとパウロが言いました。「騒ぐな。まだ生きている。」と。
不思議なことですが、青年はパウロの祈りによって、その体の中に息を取り戻し、生き返ったのでした。
私たちが生きているこの時代に、死んだ人の体が生き返ることはありません。しかし、私たちの心はどうでしょうか。
私たちの心は人には見えませんが、大変傷つきやすいものです。
人に強い言葉で攻撃された時、あるいは自分だけが仲間外れにされた時、私たちの心は悲しみます。
こんなことが何回も続くと、私たちの心はまるで死んだように動かなくなってしまいます。
周りのだれにも相談できない時、私たちの心は固まってしまうのです。
しかしイエス様はそのような私たちに近づいて来られます。そして聖書を通して語りかけてくださいます。
「恐れるな。私はあなたと共にいる」と。十字架の死から復活されたイエス様の言葉には、人の心を死んだ状態から生き返らせる力があります。
今だれにも相談できない苦しいことがあるならば、是非聖書を通してイエス様の言葉を聞いてください。