私たち人間はどこから来たのでしょうか。それは勿論お母さんから生まれてきましたと答えます。
それではお母さんはどこからきたのでしょうか。お母さんのお母さん、つまりお祖母さんからですと答えるでしょう。
この質問と答えを延々と繰り返していると、私たちの知らない世界に入り込んでいきます。
そして結局わからなくなってしまいます。系図のある家庭でも遡ることができる先祖には限界があるでしょう。
人間は一体どこから来たのでしょうか。
聖書は創世記という最初の書物で最初の人間について語っています。
「主なる神は、土の塵で人を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。
人はこうして生きる者になった。」と。神がおられ、この神が土の塵を材料にして人を形づくり神の命の息を吹き入れられたのだと。
私たちは普段生活している時、息をしています。しかし人が亡くなると息をしなくなります。
亡くなった人に対して「息を引き取る」とも言います。不思議なことですが、人は生まれてくると息をし始め、亡くなると息が引き取られるのです。
この息はどこから来てどこへ行くのでしょうか。聖書はその息を管理しているのは、人間を創られた神です、と言っています。
この神を知り、この神に生かされていることを思う時、私たちの生きている今という時を神に委ねて、安らかに生きることができるのではないでしょうか。