二人の息子がいました。お父さんは二人の息子に財産を分けてあげました。ところが弟息子は嬉しくなってその財産を全部お金に替えてお父さんの家を飛び出しました。
たくさんのお金を持っていたのでそのお金を使って楽しいことをたくさんしました。そのお金を目当てにたくさんの人々が弟息子のところに集まってきました。
しかし、弟息子が気づいたときには、食べるものにも困り、豚の世話をする仕事をしながら豚の食べる餌を食べて、おなかを満たさなければならなくなっていました。
そのとき、弟息子は我に返りました。お父さんのところにはたくさんの食べ物があるではないか。でも自分はお父さんからもらった全財産を使い果たしてしまった。
もう息子としてお父さんのところに帰ることはできない。でも使用人の一人として雇ってもらっても構わない。もう一度お父さんのところに戻ろうと決心したのでした。
お父さんは弟息子をどのように迎えたのでしょうか。
家に近付いた弟息子を最初に見つけたのはお父さんでした。まだ遠く離れていた弟息子に走り寄って息子を抱きしめ「よく戻って来たな」と言って大喜びをしたのです。
この物語をわたしたちにも当てはめることができます。わたしたちもまた失敗して困ってしまうことがあります。でも神様はそのようなわたしたちをいつも見ていてくださいます。
そしてわたしたちが我に返って「神様、助けてください」とお祈りするとき、神様はそのお祈りに答えてわたしたちを抱きしめ、「大丈夫だよ」と言って励ましてくださるのです。
どんなことでも構いません。困った時に「神様、助けてください」と祈ってください。