わたしたちは働くことによって、自己実現の喜びを感じます。特に担当する仕事が自分の能力にマッチしたときには、驚くべき成果を得ることができます。
しかし自分の能力にマッチしない職種である場合には、喜びよりは苦痛を感じて、成果を得ることが難しくなります。
そうなると仕事がつまらなくなり、その結果、心や体に不調を覚えるようになることもあります。
十人十色と言われるように、わたしたちには一人ひとりが持っているその人固有の素晴らしい能力があります。
しかし現実の問題として、能力と職種がマッチしないケースがかなり多いのではないでしょうか。
聖書には3人の人が登場します。3人は主人からそれぞれ5タラントン、2タラントン、1タラントンのお金を預かりました。
そして主人は旅に出たのです。5タラントンや2タラントンを預かった人はそれを元手に働き、他に5タラントン、2タラントンをもうけました。
しかし1タラントンを預かった人はそれを土の中に埋めました。主人が帰ってきたとき、主人は怒りました。
そして土に埋めておいた人の1タラントンを取り上げて、10タラントン持っている人に与えたというお話です。
わたしの能力はこの職種に対して、こんなにも小さい。だから努力しても仕方がない。
そのように思うならば、わたしたちは1タラントンの人と同じように大切な能力を土に埋めることになります。
しかし1タラントンという能力を神に感謝して最善の努力を尽くすならば、神はその人の努力を見ておられます。
そして神がその人に力を与えてくださるとき、その人の仕事は予想をはるかに超える結果となって現れてくるのです。
わたしの仕事を神が見てくださっている、このことを信じて仕事をしてください。