イスラエルの民はモーセをリーダーとして神様が約束してくださったカナンという国を目指していました。しかしその旅は大変厳しいものでした。
今のように車はありませんので、歩いて、しかも砂漠のような荒れ野を旅していたのです。食料が底をつき始めた頃、人々はモーセに不満をぶつけました。
なぜ神様はこんな苦しい思いをしてカナンの国を目指しなさいと言ったのですか。荒れ野の真ん中でわたしたちを死なせるためにこの旅に連れ出したのですか。
人々の神様に対する不満はリーダーのモーセに集中しました。モーセは神様に尋ねました。「どうしたらよいのでしょうか?」と。
神様の答えは天から毎日マナ(パンにようなもの)を降らせる。人々は毎朝マナを集めることによってお腹を満たすことができる、と言われました。
その日から実に40年の間、イスラエルの民がカナンの国に入るまで、このマナは天から降り続けたのでした。
今このような奇跡が起きたという話は聞きません。しかし神様は聖書をとおして、わたしたちに語りかけています。
この言葉はわたしたちが生きている間、一生涯、その気になれば毎日、心に届けられる命の言葉です。
苦しい時や悲しい時、神様は聖書の言葉を通してわたしたちの弱った心を元気にしてくださるのです。