コロナ禍で人と人との交流が妨げられています。本来はface to faceで会話をし、相手の表情や声の変化を感じながらコミュニケーションをとります。
しかしオンラインの会話や会議では、相手の表情や声の変化を感じ取ることが困難です。
そのような会話や会議からはface to face で得られていた創造性や思いがけない気づきがどれくらい失われているのでしょうか。
これは大人の世界での話ですが、小学生がオンラインで授業を受けるとなると、最も多感な時期に、感覚で習得できるはずのたくさんのことが習得できなくなる可能性があります。
人格の基礎が形成される年代の子どもたちから、face to faceのコミュニケーションが失われることが大変心配です。
世に生きるわたしたちにとっては、このような人間同士のコミュニケーションが最も重要です。
しかし聖書はそれ以上に重要なコミュニケーションがあることを語ります。それは神が人間に与えられた十戒という十の戒めの要約として、キリストが語られた二つの掟です。
一つ目は「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい」二つ目は「隣人を自分のように愛しなさい」です。
二つ目の掟がわたしたちのface to faceのコミュニケーションの基本として教えられます。しかしその前にもっと大切なコミュニケーションがあるのです。
それは神とのコミュニケーションです。わたしたち一人ひとりのことをいつも見ておられる神に祈る。自分のことだけでなく、隣人のことを思い浮かべながらその人のために祈る。
このような神とのコミュニケーションをとおして、わたしたちは隣人を深く思いやることができるようになるのです。