いつのころからか人生100年という言葉をよく耳にするようになりました。確かに戦争を経験された世代の方々の中には、
90歳を超えておられる方々がたくさんおられます。しかし一方で、最近、病気や突然死で亡くなる方の年齢が
70歳台というケースが増えているような気がします。多くの方々が、健康寿命を延ばすために様々な工夫をしておられます。
しかし、人間の寿命を人間自身がコントロールすることはできません。
そのような私たちに、キリストは聖書を通して語っています。「自分の命のことで何を食べようか何を飲もうかと、
また自分の体のことで何を着ようかと思い悩むな。命は食べ物よりも大切であり、体は衣服よりも大切ではないか」
(新約聖書マタイによる福音書6章25節)と。そして自然界の花のたとえを語られました。
「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない」(6章28節)と。
栄華を極めた王様でさえこの花のように着飾ってはいなかったのだと。
人も花も動物も神が創造された作品です。であるならば、その神がそれぞれの作品をふさわしく守り養ってくださる。
キリストという神は、そのように言われたのです。では神に養われている私たちは何をすればよいのでしょうか。
キリストは言われました。「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる」(6章33節)と。
何よりもまず神がおられることを知り、その神により頼んで生きていきなさい、という意味です。
私たちは寿命を延ばそうと思い悩み、どのように身を飾ろうかと思い悩みます。
しかし、それらのことを全部神にお任せして生きることができるのです。
何故ならばあなたを創造された神が、あなたのことを全部知っていてくださるからです。