聖書にはヤコブという名の人が登場します。彼には12人の息子がいました。下から2番目の息子の名はヨセフでした。
ヨセフには不思議な力が神様から備えられていました。それは夢の意味を説き明かすことができる力でした。
ヨセフはヤコブから特にかわいがられていたので、お兄さんたちはヨセフを憎み、殺そうとします。しかし、神様はヨセフの命を守られました。
お兄さんたちによってエジプトに奴隷として裏らたヨセフでしたが、ある時、エジプトの王様が夢を見ます。
その夢は不思議な夢でしたが、ヨセフはその意味を説き明かすことができました。
それはエジプトに七年の豊作があり、その後、七年の飢饉があるというものでした。
エジプトの王様はヨセフの力に驚き、彼をエジプトの総理大臣にしたのです。
夢のとおり飢饉が襲いましたが、エジプトには豊作の時、蓄えておいたたくさんの食料があったのです。
ヤコブとお兄さんたちは、食料をもらいに来た人とエジプトの総理大臣として再び対面することになりました。
しかしこの時、ヨセフの心には、自分を奴隷として売ったお兄さんたちに対する恨みは消えていたのです。
神様がすべてのことを良い方向へと導かれる、そのことを信じていたからです。
神様は私たち一人ひとりをヨセフと同じように扱ってくださり、すべてのことを良い方向へと導いてくださるお方です。