サムソンという人がいました。彼は生まれた時から、神様の命じる仕事をするように定められていました。
その仕事とは、隣の国の敵であるペリシテ人と戦うことでした。サムソンには神様からひとつのしるしが与えられていました。
それは頭の髪の毛を切ってはいけないというしるしでした。成長したサムソンは長い髪を振り乱すようにペリシテ人と戦い、怪力にものを言わせて勝利を収めました。
ペリシテ人は、なぜサムソンがこんなにも強いのか?その秘密を必死に探りました。そしてその秘密が長い髪にあることを知ったのです。
自分の怪力の秘密が長い髪にあり、その力は神様から与えられていることをサムソンは知っていましたが、大きな油断をしてしまいました。
ペリシテ人の家に侵入したサムソンはそこで居眠りをしてしまったのです。そして秘密を知ったペリシテ人によって髪を切られてしまいます。
目覚めたサムソンは怪力を振おうとしましたが、もはやサムソンにはその怪力は残っていませんでした。
私たちにも神様から与えられた、その人が得意とする力があります。その力が、神様から与えられた力であり、
神様がその力を用いてくださっていることを知るならば、私たちは十二分に自分の得意な分野で力を発揮することができるのです。
自分の力を過信するのではなく、その力は神様から来ていることを思いながら、その力を存分に発揮してください。