政治とお金にからむ事件が昔から跡を絶ちません。法律があってもその抜け穴を見つけていろいろな方法で、お金が本来の目的ではないところに使われます。
しかしそのような風土の中にどっぷりと浸かっていると、法律の線引きが見えなくなってしまうのでしょうか。
素晴らしい志をもって政治家になった人が、お金の問題で横道に逸れてしまい、結局その志に到達できないという残念な現実があります。
旧約聖書にはアハブという王様が登場します。彼は国を経済的に繁栄させるために政略結婚をしました。
その結果、国は経済的に繁栄しましたが、政略結婚によってもたらされた外国の宗教が、聖書が語る
「ただおひとりの神」を信じる王国の人々の信仰を脅かし、人々に迫害を加え始めたのです。
このようにして、国が経済的に繁栄したにも関わらず、人々の心からは平和が失われていきました。
経済的に繁栄すること、すなわち、たくさんのお金を手に入れることと、心の平和を手に入れることが必ずしも両立しないことを痛感します。
イエス・キリストは野の花が自分で装うこともしないのに、素晴らしい美しさで装われていることを例にとりながら、
それを実現しておられる神に目を向けなさいと語りました。すべての必要なものをふさわしく与えてくださる神を第一に据えるとき、
そのほかのものは添えて与えられる、聖書はわたしたちにそのように教えているのです。