私がキリスト教に興味を持ち始めたのは、厳格だった父がキリストに出会ってから柔和な父へと変えられて行くのを見てからでした。
私が18歳の時、両親が洗礼を受け、それからしばらくして兄弟5人の内、2人も洗礼を受けました。それで家庭の雰囲気が明るい方向へと変えられていったのです。
しかし私はまだ教会へ行こうとは思っていませんでした。当時私は、クリスチャンになると、性格が超真面目になり、堅くなって疲れてしまうのではと勝手に考えていました。それでも父は説教テープを送ってくれたり、田中信生先生のカウンセリングセミナーに送り出してくれたりしてキリスト教に対する目を開かせてくれていました。大学4年になり、私は就職活動をすることになったのですが、当時の私は自分に極端に自信がなく、他人との親しい関係作りをすることができず、人との関係が非常に苦痛でした。
そのような中、厳しい就職状況で、自分を採ってくれる所はないと諦めかけていました。そんな時、父から以前もらっていた高砂教会の手束正昭先生が書かれた「命の宗教の回復」という本を読んで大変感動しました。すぐに父に電話をして「教会へ行きたい」と言うと、大変喜んでくれました。そして札幌シオン教会へと導かれたのです。その教会はとても明るい教会で、交わりを避ける傾向を持つ私には明るすぎて合わないと思っていました。数箇月経って、札幌シオン教会で、洗礼講座を受けさせてもらい、1993年8月29日に洗礼を受けることが出来ました。洗礼を受けて直後は夜の街がとてもキラキラして見えた事を覚えています。対人関係が苦痛だった性格も日が経つにつれて性格が変えられ、対人関係が苦痛でなくなり、福音を伝えたいという気持ちも出てきて、今では人を好きになれるようになってきました。以前では考えられない事です。心の傷がイエス様によって癒されていました。
平成6年3月15日、大学を卒業して、東京での就職の直前に父が49歳で召天してしまいました。信仰歴の浅い私にとって非常なショックでした。これから色々と信仰の事について、仕事の事について、人生の事について教えてもらおうと思っていた矢先の出来事でした。このこともいつか神様のご配慮があったものだと理解できる日が来ると信じています。
平成6年4月、就職で東京に出てきた私は教会を探し、今はこの日本キリスト改革派所沢ニューライフ教会に通っています。日々、祈り生活していきたいと思っております。